今回は、宮城県石巻市にある、東日本大震災の震災遺構『大川小学校』を紹介します。
2024年1月1日に発生した『令和6年能登半島地震』を受け、過去の災害を教訓に未来の災害に備えるために以下の記事をまとめます。
過去の災害から学ぶためにも、ぜひ最後までチェックしてみてください。
大川小学校の概要
石巻市立大川小学校は、2011年3月11日に発生した東日本大震災後の巨大地震による大津波により、児童108名中74名、教員10名が亡くなりました。海からは3.7km内陸に位置していたため、津波は到達しないと思われていましたが、北上川を遡上した津波が学校を襲ったのです。
現在は、震災遺構として『大川小学校』が保存されています。校舎は、当時の姿のままに保存されており、見学することができます。また、隣接する大川震災伝承館では、震災の歴史や教訓について学ぶことができます。
名 前 :大川小学校
住 所 :〒986-0111 宮城県石巻市釜谷字韮島94
電話番号:0225-24-6315
営業時間:10:00~17:00
※屋外展示は、年中無休
定休日 :毎週水曜日
駐車場 :有(無料)
料 金 :無料
事前予約:不要
URL :https://www.ishinomakiikou.net/okawa/
大川小学校の震災について
概要
石巻市立大川小学校は、2011年の東日本大震災の際、児童74名と教員10名の計84名が犠牲になりました。当時、大川小学校は海から3.7km内陸にあるため津波は到達しないとされていました。しかし、未曾有の地震による大津波は川を遡上し、大川小学校を襲いました。
震災被害
大川小学校の被害は甚大でした。
校舎は津波によって全壊し、児童や教員の遺体は校舎の周辺や校庭に散乱していました。
また、小学校の周りは民家が集まっていましたが、津波により小学校以外の建物はすべて流されてしまいました。大川地区全体でも418名が津波の犠牲となりました。
児童が犠牲となってしまった原因
大川小学校は、津波の浸水想定区域に入っていなかったため、津波の襲来を想定していなかったと考えられます。地震発生後、生徒を校庭に集めますが、50分間も校庭に留まっていたため、津波に間に合わず、多くの犠牲者が出てしまいました。
大川小学校の震災は、多くの問題点を浮き彫りにしました。
- 津波の想定不足
- 避難指示の遅れ
- 学校における防災教育の不足
これらの問題点を教訓に、今後はこのような悲劇を繰り返さないよう、防災対策を強化していく必要があります。
【震災時のタイムライン】
2011年3月11日
・14:46 – 東日本大震災発生
・14:51 – 石巻市に津波警報発令
・15:00頃 – 大川小学校で地震発生。児童は体育館に集まる。
・15:10頃 – 校長が校庭避難を指示。
・15:20頃 – 津波が襲来。
・15:30頃 – 児童と教職員合わせて84名が犠牲となる。
2011年3月12日
・遺体捜索開始
2011年3月13日
校長が記者会見で「津波が来るとは思わなかった」と発言。
現地写真
私が通っていた小学校と比べて円形でおしゃれな校舎だなと思いましたが、近づいて見てみると津波の力を実感します。
教室は、黒板を残して、壁も家具も天井もズタボロになっています。
教室と体育館を結ぶ連絡通路の写真です。
津波の影響で連絡通路が変形しています。
連絡通路を近くで見るとこの状況です。
津波の影響で連絡通路の支柱支点部が曲げ破壊しています。
震災から学ぶ
大川小学校の震災は、津波の想定不足や避難の遅れなど、防災の重要性を改めて認識させてくれる出来事でした。この教訓を胸に、私たちは、いつ起こるかわからない災害に備え、迅速な避難行動をとれるように心がけなければなりません。
大川小学校の震災は、多くの人々に衝撃を与え、防災意識の向上につながりました。また、大川小学校の遺構は、多くの人々に震災の悲惨さを知ってもらう機会となっています。
大川小学校の震災は、決して忘れてはならない出来事です。私たちは、この教訓を胸に、防災の大切さを学び、災害に備えていきましょう。
まとめ
大川小学校のまとめ
大川小学校の震災は、決して忘れてはならない出来事です。
私たちは、この教訓を胸に、防災の大切さを学び、災害に備えていきましょう。
日本は世界でも地震の多い国です。過去100年間にマグニチュード6以上の地震が1000回以上発生しており、今後もいつどこで大きな地震が発生してもおかしくない状況です。
地震の発生は防げないため、地震は発生するものとし、一人一人がその時に備えて置くことが大切です。
最後に 震災対策のまとめ
地震に備えて日頃から以下の点に注意していきましょう。
1. 家具の転倒防止
家具の転倒は、地震発生時の重大事故です。家具は壁に固定したり、転倒防止器具を使用したりして、転倒を防ぎましょう。
2. 避難場所の確認
地震発生時は、安全な場所に避難する必要があります。自宅や職場の周辺の避難場所を確認しておきましょう。
3. 非常用品の準備
地震発生時には、ライフラインが停止する可能性があります。食料や水、医薬品などの非常用品を準備しておきましょう。
4. 家族との連絡方法
地震発生時は、家族と連絡が取れなくなる可能性があります。家族との連絡方法を決めておきましょう。
5. 防災訓練への参加
地域の防災訓練に参加することで、地震発生時の行動を確認することができます。
6. 地震に関する知識の習得
地震に関する知識を習得することで、地震発生時に適切な行動をとることができます。
7. 日頃から防災意識を高める
地震はいつ起こるかわかりません。日頃から防災意識を高め、災害に備えておくことが大切です。
日本は地震大国です。私たちは、地震に備えて日頃から上記の点に注意し、防災意識を高めておく必要があります。